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1、シルクの歴史おもしろ話

2、知って納得シルクのひみつ


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≪シルクの歴史おもしろ話≫

シルクは麻とならび、最も歴史の古い繊維なのだそうです。かつてシルクは大変な貴重品で、同等かそれ以上の金と交換されていたこともありました。それでも手に入れたい魅力がシルクにはあったんですね。そんなシルクの歴史にちょっと注目してみました。


≪中国ではじまった養蚕≫
  シルクは、およそ紀元前20世紀頃の中国で使われはじめたといわれています。中国の伝説によると、「皇帝」の皇女が繭で遊んでいて湯の中に落とし、それを拾い上げようとして糸を操ったことが絹糸づくりのはじめだったとか。中国の甲骨文字にも桑、蚕、絲(いと)、帛(きぬ)などの文字がみられ、また殷(いん)、周、漢などの時代の墓からカイコをかたちどった模造品もたくさん発見されています。シルクは、はるか昔から愛しつづけられていたんですね。
  しかし、中国の養蚕の技術は、長い間国外に持ち出すことが禁じられていました。そのため、西洋・ヨーロッパでは「西域の王が自分の元に嫁ぐ中国の皇女の髪の中にカイコや桑の実を隠して持ち込んだ」とか「ビザンツの僧が竹の杖の中にカイコの卵を隠して持ち帰った」など、苦心してシルクを手に入れようとしたエピソードが語り継がれています。




≪糸を紡(つぐ)むすべすべの手≫

 日本に養蚕の技術が伝えられたのは、紀元前3世紀〜紀元3世紀の弥生時代の頃だと考えれています。この時代の北九州の遺跡からは、シルクの布の断片がいくつも発見されています。また、「魏志倭人伝」にも、日本人が、蚕を飼い、絹を作っていたことが書かれています。

 日本のシルク織物の技術が集大成されたのは江戸時代。中国の錦織、東南アジアの絣折(かすりおり)、ヨーロッパの縞(しま)、ビロードなどの世界の染織技術が集まり、日本の絹織物文化を盛り上げました。

明治になると、産業革命によって導入された最新の機械により製糸産業が盛んになります。信州にはいくつも製糸工場があり、飛騨から多くの女性が糸を紡(つむ)ぐために野麦峠を越えました。正月などのお休みに、峠を越えて飛騨に帰ってくる女性の手は、きめ細かで美しかったとか。絹糸を紡ぐことで、シルクの保湿成分が美しい手を作るお手伝いをしたようです。



  現在は、シルクの保湿効果などが科学的にも解明され、衣服だけでなく美容用品などにも幅広く利用される用になりました。

  自然素材が注目されている今、さらに活用が期待されています。






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 シルクまめ知識


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まめ知識1

  京都の舞妓さんはたちは、古くなったこものの端布を捨てずに、手に巻きつけて顔や体をこするタオルとして利用してきました。シルクで肌をこすることで、肌に不要な皮脂や角質を落とし、シルクのうるおい$ャ分がすべてのお肌づくりに役だつことを知っていたようです。さすが舞妓さんたち、美容には敏感ですね。



まめ知識2

  明治憲法が発布されたとき、「けんぽうのはっぷ」を「けんぽうのはっぴ」と聞き間違えた人が多かったとか。どうやら、お上≠ゥらのありがたい御触れということから、いつの間にか「憲法の発布」が、「絹布の法被」がいただけるという噂になったと伝えられています。それだけシルクは高級品だったのです。










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≪知って納得シルクのひみつ≫



◆一本のシルクの太さは、なんと髪の毛の30分の1!



 繊維というと、なんとなく想像されるのは丸い断面。けれどもシルクの断面は三角形をしています。その太さは、たったの2〜3デニール※です。これはなんと髪の毛の約30分の1の太さなんですって。その細いシルクの繊維一本の表面は4層ものセリシン≠ニいうタンパク質で覆われています。セリシンはシルクの保湿成分の役割をしていて水に溶けやすいタンパク質です。私たちの肌にも天然のうるおい∞ハリ≠与えてくれるので、化粧品などにも多く利用されています。

 (※糸の太さを表す単位で、9,000m で 1g あるものを 1デニール という。)



また、中には2本のフィブロイン≠ニいうセリシンとは違い、水に溶けにくいタンパク質の繊維が入ってます。これがシルクの光沢や強さの秘密なのです。さらに繊維を拡大してみると一本のフィブロインはさらに細かい100本ほどの超極細繊維フィブリル≠ヘ、水分と一緒にもまれると簡単にバラバラになり、表面がさくれたような状態になります。この、ごくごく細かいささくれは、絹の摩擦力を高めます。つまり、シルクのパフやタオルを使うと、目に見えないほど細かいフィブリルのほうきが毛穴の汚れや古い角質をボロボロと落としてくれるのです。





◆タンパク質の三角が、肌≠きれいに





天然シルクの成分は、人間の肌と同じくタンパク質(18種類のアミノ酸が成分)なので、汚れは落としても、うるおい≠ヘ与えてくれます。また、シルクの組成のチロシン≠ヘ、紫外線を吸収するともいわれ、美肌ブームの今、注目です。また、最初にお話したように、三角形の繊維は天然素材であるために決して均一ではありません。そのため天然シルクのフェルトには、繊維の間に不均一は隙間が多くできます。私たちがそれで肌をなでると、その隙間にむだ毛が巻き込まれます。つまり自然に肌を傷めることなく除毛までできちゃうんです。

弊社製品の≪パールシルティーシリーズ≫を使っていて、「なんだか肌が一段トーンが明るくなったみたい。」と感じる人が多いのは、シルクの繊維によって、肌に残っていた汚れやむだ毛などが取り除かれて、肌が本来の輝きを取り戻したからなのかも知れませんね。

天然だからこその、超極細繊維と三角断面。自然ってすごい、シルクってすごいって思いませんか?













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株式会社 田幸



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