毛 芯 の  製  造  工  程
<整理工程>
@受入検反
A毛焼
 「ガスバーナー」の上を急速度で反物が通過することによって、反物表面に出ている毛羽を焼き取り、滑らかな織物にする。要望により片面、両面、半毛焼をする。スピード、ガス量、エアー量、反物の状態などが焼け具合を決定する。
B水洗
 布に附着している不純物を除去する。
C煮絨(しゃじゅう)
 拡布状の布を洗剤を含む温湯或いは熱湯中の一対のロールに巻き込み熱湯中で一定時間処理した後急冷する。この処理により毛焼後の汚れを落とすと同時に織物の形態を固定し、以後の工程中に種々のトラブル(例えば布にシボが出たり、不均一な収縮が起きる)の発生を防ぐことが出来る。しかし、この工程で出来たシワは後工程での除去が不可能であるから注意を要する。
D樹脂加工
 織物に熱可塑性、熱硬化性の樹脂を浸透させ、触感を良くし、腰や張りを持たせ、洗濯で縮まず、更にシワになりにくくする。
Eベーキング
 樹脂加工に於いて防縮用に使われた熱硬化性の樹脂を、完全に硬化させる為に、ガスによって加熱された室(約150℃)を2〜3分通す。
F乾燥(機)
 布にテンションのかからない状態で乾燥するように工夫されたもので、布はさざ波状に懸って、室内上部を水平に進み順次下に数往復し熱風により乾燥される。乾燥効率が悪いことが欠点であるが、経・横方向に全く張力がかからない長所を持っている。
G蒸絨(じょうじゅう)
 左右の有孔シリンダーの上に反物をラッピング・クロスと共に巻き付け、シリンダーに中から外に蒸気を噴出させる。その後外気をシリンダー中央に吸引し急冷して操作を終わる。巻込み、巻き戻しは交互に行われる。蒸絨により織物に付与される特性としては、繊維の縮絨性を減じ、形態を固定し、その後の処理を容易にすると同時に、布に一種の光沢と柔軟性を与えることが出来る。
H検反
 蒸絨を終わった反物は、検反機にかけて厳重に検査する。巾・長さ・密度・布目歪み・色風合・汚れ・破れ・焦げ等を検査し合格・不合格を決定する。
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